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女性の体を整える「月礼拝」のすすめ

イチゴの月、バラの月

6月になって、温度、湿度ともどんどん上がっています。
そして6月21日は夏至(2022年)。
昼の長さが一年で一番長くなる日です。
国立天文台によれば、
21日の日の出は東京で4時25分、
日の入りは19時なので、
約15時間25分は太陽が出ていることに。
これが札幌では日の出が3時55分、
日の入りが19時17分なので16時間22分、
那覇では日の出が5時37分、
日の入りが19時25分と
14時間48分と予測されています。

英語では、6月の満月はストロベリームーン
(Strawberry Moon)と言います。
これは、月の色ではなくて
イチゴの収穫期に当たるから。
また、ヨーロッパではローズムーン
(Rose Moon/バラの月)、
地域によってはホットムーン
(Hot Moon/暑気月)と呼ぶところもあるようです。

満ちる時欠ける時

月までは地球から約38万㎞。
赤道を10周したぐらいの距離になります。
地球から一番近い星と考えると、とても近いのです。
それだけに月からの影響も大きく、
潮の満ち引きは月の引力と関係しています。
ちなみに大潮は、月による満潮と太陽による満潮が
合わさった時に起こるもの。
一方、地球に対する月の方向と
太陽の方向が一直線になって、
互いの力を消し合うと小潮になります
(参照:JAXA  https://www.jaxa.jp/)。

満月に限らず、
生物の産卵は月の周期と関係しているともいわれ、
よく知られるところでは
珊瑚の産卵は満月に起こります。
また他にも、産卵のタイミングが
月の周期と同期している魚類は少なくないようです。
そして、人もまた月との関係は深いものがあります。

女性の生理と月

夜になると副交感神経が優位になって
血流がアップすることから、
月経血が多く出るなとか、
寝ているうちに生理が始まることが多いななど、
経験として感じている人も多いかもしれません。
月の満ち欠けと女性の生理周期は
ともにほぼ同じ28〜29日なので、
月経と月の周期はやっぱり関係している!?
と思いたいところですが、
科学的にはまだ解明されていないようです。
ただ、東洋医学では
「生理は新月の時に起こりやすい」
「排卵は満月の時に起こりやすい」などを
陰陽の関係から伝えています
(『婦科方薬臨証心得十五編』より)。

一ついえることは、
月の周期と同じタイミングで毎回生理が起こるなら、
いろいろなケアや予防がしやすくなるな、ということ。
そこで、今回はヨガを定期的に取り入れることで、
体のリズムが整い、
生理痛やPMSなどが緩和されていくように、
寝る前のルーティンにしやすいシークエンスとして
月礼拝を紹介しましょう。

月礼拝をやってみよう

夜、寝る前に一日の疲れを解消し、
体を緩めてほてりを取る、
ゆったりとしたポーズを紹介していきます。
一つの動きを、
一つの呼吸に合わせて動いていきましょう。

【やり方】

1:まっすぐ立つ姿勢から、
息を吸いながら両手を上げていき、頭上で指を組む。

2:息を吐きながら、右へ上体を倒す。

3:息を吸いながら、
脚を大きく開いてヒザを曲げて腰を落とし、
両手を左右に伸ばして、ヒジを曲げる。

4:息を吐きながら両ヒザを伸ばし、
両腕は左右に広げる。

5:息を吐きながら、上体を左へ倒し、三角のポーズ。

6:吐きながら、体を床へ向け、右手を床へ着く。

7:吸いながら、左ヒザを曲げてお尻を落とし、
顔を上げる。右ヒザは床に着く。

8:吐きながら、体を左へ開き、両手を前へ。
左脚を伸ばしてカカトを着く。
いったん腰を上げてからだと動きやすい。

9:息を吸いながら、
右ヒザを折り曲げて体を左へ移動する。
両手は胸の前で合わせる。

10:吐きながら、左脚を伸ばして、両手を床へ。

11:息を吸いながら、
体を右へ開いて右足のほうを向き、両手は体の前へ。
左脚はヒザを床へ着ける。

12:吐きながら、両手は床に着いたまま、腰を上げる。

13:吸いながら上体を開いて、
左手を上へ伸ばし、三角のポーズ。

14:吸いながら体を起こし、両手を左右へ広げる。

15:吸いながら、
脚を大きく開いてヒザを曲げて腰を落とし、
両手を左右に伸ばして、ヒジを曲げる。

16:吐きながら、脚を伸ばして、
両手を頭上で合わせ、上体を左へ倒す。

17:吸いながら、上体を真ん中へ。

18:吐きながら、両手を戻してリラックス。

【Column】

暑い時に体温を下げる呼吸法
(シータリー呼吸法)

暑い時、“冷たい”息を吸うことで
体を冷ます呼吸法を紹介しましょう。

1:舌を突き出し、
ストローのように丸めて真ん中に空洞をつくる。
2:つくった空洞から冷たい空気を吸い込む。
3:舌を引っ込めて、鼻から息を吐き出す。

これを繰り返していると、
呼吸が安定してほてっていた体が
冷まされていきます。
目をつぶって行うと、副交感神経が優位になり、
より落ち着いて体の熱が和らぐでしょう。

Text - Yogini編集部
https://yolo.style/yogini/

YOGA COLUMN