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究極の回復法。シャヴァーサナについてもっと知りたい!

37兆の細胞がキラキラと輝く
最後のポーズ

ヨガのクラスの最後にやってくるポーズ
“シャヴァーサナ”。
“動”のポーズで活性化し浄化されたエネルギーが、
この究極の“静”のポーズでは、
全細胞に浸透し充満していきます。

地球の中心に向かって
沈んでいくような脱力感の後目覚めると、
結果、カラダとココロは死からの復活のごとく、
爽快に回復を遂げるのです。

今回はこの究極の回復法とも言える
シャヴァーサナについて
理解を深めていきましょう。

“私”さえも手放すシャヴァーサナ

ポーズの後、瞑想の前、
その中間にシャヴァーサナは位置します。
シャヴァーサナの解釈はいくつもありますが、
直訳するとサンスクリットでシャバは屍、
アーサナはポーズ、つまり死んだ時の形。
「死体(屍)のポーズ」です。

つまりカラダも頭も
“死んでいる状態”を目指したい。
それは眠りに入る瞬間の状態であり、
脳が最も休まると言われています。

私達は、自分のエネルギーのバイブレーションが
一番少ない状態になった時、
地球と同化し、自分が消滅します。
“私”という思いがあるのは死に切れていないので、
いっそのこと寝てしまったほうがいいと
考える人もいます。

上手に屍になるためには、
エネルギーの通りをよくしておくことが大切。
緊張した個所があると、
意識はそこに引っ張られてしまうからです。
シャヴァーサナ前のポーズでしっかりと体を使い、
呼吸を行うことが
良質なシャヴァーサナにつながるのです。

シャヴァーサナの大きな効果

ヨガのプロセスである“瞑想”前に
シャヴァーサナを挟むことで
得られる二つの大きな効果があります。

一つは、“意識は覚醒しているけれど
リラックスしている”という、
瞑想の理想的な状態を作り出し、
“三昧(没頭した状態)”に至る準備が整うこと。
約15分のシャヴァーサナは、
睡眠7時間分に当たるというくらい休息効果は高く、
行うことで瞑想中に眠くならずにすみます。

もう一つは、深いシャヴァーサナから
戻ってくる瞬間の、
意識がまだ起き切ってない
「私は誰?」の感覚を練習できるところ。
その刹那は「無」とも言われ、
その感覚を意識が学習できると、
瞑想に入っていきやすくなります。

瞑想が苦手という人は、
まずシャヴァーサナで
感覚をつかむのがいいかもしれません。

自然治癒力という回復力を鍛える

人間のカラダには自然治癒力が備わっています。
どんなに薬を飲んでも、手術をしても、
最終的に治癒させるのは
自分自身のカラダという事実。
自然治癒力とはつまり回復力のことを指します。

ヨガの練習の最後に
組み込まれているシャヴァーサナ。
活動的な動きだけではなく、
必ず休息である
シャヴァーサナとセットで考えるというのが、
実はとても大切なことです。

なぜなら人間は、休息をしないと
機能を失っていくようにできていて、
体を動かすのは回復力を上げるためだからです。

徹夜が続くと頭は働かず、
カラダの強ばりや冷えを感じ、
内臓の働きも落ち、便秘や肌荒れに。
このように、さまざまな機能が低下していきます。
一方、自然治癒力が正常に機能していると
病気への抵抗力も上がります。

細胞は日々生まれ変わって、
例えばガン細胞も
毎日私達の体内で生まれていますが、
それを攻撃する力があるからこそ発症しないのです。
攻撃力を正常に保ち、
向上させるためには適切に体を動かし、
きちんと休息することがとても大事。
シャヴァーサナはヨガをする上で
欠かせないポーズの一つなのです。

Text - Yogini編集部

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